HONG KONG TRAVEL EXPERIENCE
香港・中環を歩いた一日
高層ビルの足元に古い廟と食堂が残り、一本横道へ入るだけで急な階段が現れる。2025年3月、自分で撮った写真を手がかりに、中環から上環を歩いた一日を振り返ります。
- 訪問時期
- 2025年3月23日
- 歩いたエリア
- 香港島の中環・上環周辺
- この日の軸
- 文武廟、坂道散歩、ローカル麺と点心
写真からたどる散策ルート
アルバムに残っているのは、いわゆる絶景を順番に回った写真ではありません。廟の煙、建物の壁一面に並ぶ室外機、日差しの強い階段、昼食の丼。むしろその断片を並べると、香港島を徒歩で回ったときの体感がよく戻ってきます。
文武廟から始まる
最初に立ち寄ったのは上環の文武廟。入口から見上げると、低い廟の屋根のすぐ後ろに住宅や高層建築が迫っています。歴史のある建物が保存地区として切り離されているのではなく、現在の生活圏にそのまま埋め込まれている。この距離感が香港らしく感じました。
中へ入ると、天井を埋めるように大きな渦巻き線香が吊られていました。外の明るさから一転して堂内は暗く、赤い灯りと線香の煙が目に残ります。写真を見るだけでも、静かな祈りの場と観光客の往来が同居していたことが分かります。
文武廟をGoogle Mapsで見る平面の地図では分からない、中環の坂
文武廟を出て中環方面へ歩くと、移動距離より高低差の方が気になります。地図では隣の通りでも、実際には長い階段を上ることがある。暑い日は短い区間でも体力を使うため、街歩きの予定には余白が必要です。
一方で、この坂があるから街を歩くのがおもしろい。階段の途中で振り返るたびに視界が変わり、古い低層建築、ガラス張りのオフィス、山の斜面が一枚の写真に収まります。効率よく観光地を回るだけでは拾いにくい景色でした。
昼は牛腩麺
昼食は、写真に残っているメニュー表と住所から、中環・永吉街37号の麺店へ入った記録です。注文したのは牛腩麺。澄んだスープに細い麺、上には煮込まれた牛肉がしっかり載っています。
派手な料理ではないものの、歩き回ったあとの一杯としてちょうどいい。写真には日本語へ翻訳したメニュー画面も残っていて、漢字から何となく想像できても、肉の部位や麺の違いは翻訳を使った方が注文しやすかったことまで思い出せます。
最後は点心で軽く締める
別の店では、焼き小籠包に近い点心を数種類。旅行中は名物を一度に詰め込みたくなりますが、香港は歩いている途中に少量ずつ食べられる店が多く、街歩きと相性がいいと感じます。
行って分かったこと
よかった
文武廟から中環へ歩く短い範囲だけで、祈りの場、古い商店、急坂、高層ビル、ローカル食堂まで香港の異なる表情を見られたこと。
次は変えたい
坂道は想像以上に体力を使うので、次は歩きやすい靴と飲み物を準備し、目的地を増やしすぎず路地を見る時間を長く取りたい。
掲載写真は2025年3月23日に本人が撮影したものです。店名や訪問順は、写真・看板・アルバム内の記録で確認できる範囲だけを記載しています。
香港を歩く人へのメモ
中環と上環は近接していますが、坂と階段が多いため、地図上の距離だけで所要時間を決めない方が安全です。文武廟のような屋内では参拝の妨げにならないように立ち止まる場所を選び、飲食店ではメニュー翻訳を使えるよう通信環境を用意しておくと注文が楽になります。